こんにちは、ダイナオです。
今回は,本の紹介2回目です。
大人になってネットで失敗したくない人は読まれたほうが良い、おすすめの本を紹介します。
紹介する本は、
「11歳からの正しく怖がるインターネット」と「ネットで勝つ情報リテラシー」の2冊です。
まずは1冊目からいきましょう。
おすすめする本①「11歳からの正しく怖がるインターネット」
本のタイトル・著者・出版社
「11歳からの正しく怖がるインターネット」・小木曽健著・晶文社
著者の紹介
1973年生まれ。グリー株式会社社会貢献チームマネージャー。情報教育部門の責任者として勤務する傍ら、全国の学校・企業・官公庁などで年間300回を超える講演を行い、40万人以上に「ネットで絶対に失敗しない方法」を伝えている。(ネットで勝つ情報リテラシー・著者紹介より)
なぜ、この本を薦めるのか
大人になってもインターネットは必ず利用します。巷では炎上、誹謗中傷などのニュースが連日報道されています。この本ではネットで失敗しない方法、炎上した時の対処法、大人のSNSのたしなみ方などが書かれています。
ネットで失敗しない方法、炎上した時の対処法を知りたい方は一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか。
この本を読んで
この本は、第1章から第4章で構成されています。
第1章では、ネットで絶対に失敗しない方法が書かれています。その中で実際に炎上した場合の最悪のケースが書かれています。
炎上騒ぎを起こした人は、その炎上のもとになった投稿を消しても永遠に消えない。個人特定され、その代償が学校の入学時、就職時、はたまた結婚するときなどの人生の節目で、再び注目されることになり、その代償を背負って生きれいかなければいけないことに。
これは最悪のケースであって、怖がらずに、ネットを道具として活用すれば問題ありません。
第2章では、SNS大人のたしなみとして、いくつか紹介されています。そのひとつにSNSアカウント乗っ取りがありました。著者も実際に被害にあったようですが、アカウントを乗っ取られる人に共通するのが、ネット上の色々なサービスで、同じIDとパスワードを使っている。これが共通する特徴だそうです。
第3章では,子供がスマホを使うときの家庭でのルール作り、例えばスマホの利用時間についてや、子供の顔写真をネットに掲載することなど、ネットと子育て、ネットと家族に関することが書かれています。
第4章では、これからのネットについて書かれています。ネット上での失敗で、袋叩きに遭う世知辛い世の中だと感じるカラクリや、AIが人間の仕事を奪うのか。について書かれています。
心に残った著者のことば
日常でやっていいことはネットでもOK。そして日常でやらないことはネットでもやらない。
引用元:小木曽健(2017年)『11歳からの正しく怖がるインターネット』株式会社晶文社(P.42)
当たり前のことですが、意外にわかっていないのかもしれません。
著者は、このことを、もう少しわかりやすく説明してくれています。
「ネットにモノを書くということは、玄関ドアにベタベタものを貼っていくのと同じ作業なのです。だから玄関ドアに貼れるものは、ネットに貼ってもまったく問題なし」
引用元:小木曽健(2017年)『11歳からの正しく怖がるインターネット』株式会社晶文社(P.43)
気になった方はこの本を手に取って読んでみてください。
さて、2冊目の本を紹介します。著者は同じ小木曽健さんです。
おすすめする本②「ネットで勝つ情報リテラシー」
本のタイトル・著者・出版社
ネットで勝つ情報リテラシー・小木曽健著・筑摩書房
なぜ,この本を薦めるのか
情報の裏を理解し、自分の発信する情報をコントロールしながら、「情報による攻撃」への反撃テクニックまで書かれています。「11歳から正しく怖がるインターネット」は、一冊目のおすすめで紹介していますが、こちらの本は、「11歳から正しく怖がるインターネット」から少し踏み込んだ内容になっています。
今後ますます加速する高度な情報化社会を生きていくために必要な知識が書かれています。そこで、この本をおすすめします。
この本を読んで
この本は、第1章から第9章で構成されています。
第1章から第5章までが第1部となり、「情報の正体」についてこの本で最も重要な箇所であると著者は言います。フェイクニュースを楽しみ、見破るためには「情報の正体」を知る必要があり、人間にとって情報とは何か、この答えを確認し、情報リテラシー(情報に関する知識や理解、分析、活用する能力)の基礎を身に着けるとだと言います。
第1部では、なぜ情報リテラシーが必要なのか書かれています。
第6章から第9章までが第2部となり、情報を「発信」という観点から考えてみるように促します。情報発信の重要性、情報を効果的に発信するテクニックなどについて著者は言及します。
第2部では、情報を発信した際の「炎上」に対しての危機管理として、著名人たちがした対応の具体例(良い例・悪い例)などが書かれています。
そして、最後に著者は、情報リテラシーとは何かについて言及します。
心に残った著者の言葉
情報を「損/徳」という視点で眺めると様々な背景が見えてくる
引用元:小木曽健(2019年)『ネットで勝つ情報リテラシー』株式会社筑摩書房(P.57)
著者は、その情報で誰が得をし、誰が損するのかを検証すると、その情報の発信源、目的、発信者の立ち位置が見えてくると言います。
普段、何気なく見ているテレビのニュースも、このことを踏まえると違った見え方がするかもしれません。
気になった方はこの本を手に取って読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。