こんにちは、ダイナオです。
今回は、リニア新幹線の問題について知るための本を3冊紹介します。
昨今、静岡県知事がJR東海となにか揉めてるみたいだね、ぐらいの認識の方が多いと思います。静岡県に在住するものとして大井川の水涸れ問題など生活に直結することなので他人事ではありません。
リニア新幹線は、そもそもどういった問題点があるのか、これから紹介する本を読めば理解できると思います。
読後には静岡県だけの問題ではないことを認識するでしょう。知らないまま過ごすより、知ることが大切です。
リニア問題は、オリンピックを強行開催する状況に似ています。
強行した後にどのような結果になるのかは今までの歴史を見れば明白です。
リニア中央新幹線をめぐって 原発事故とコロナ・パンデミックから見直す
出版社:みすず書房 著者:山本義隆
なぜ今になってリニア中央新幹線の問題を問うのか
紹介する3冊の中で一番読みやすく、リニアの問題点がわかります。2021年4月発行なので、コロナ禍についても触れています。
「なぜ今になってリニア中央新幹線の問題を問うのか」から始まり、数々の問題点を提起していきます。
なぜ、たくさんの問題を抱えたリニア計画は進むのか、そこまで強行する真の目的は何なのか、JR東海が自己負担で進めるはずだったリニア事業になぜ3兆円の財政投融資がされたのか、本書の中で言及されます。
最終章では、現在の資本主義の限界について言及し、新たな価値観を持つことを提言します。
リニア新幹線が不可能な7つの理由
出版社:岩波書店 著者:樫田 秀樹
リニアはいったい何を実現するのか。何を壊すのか。
「はじめに」では、「リニアはいったい何を実現するのか。何を壊すのか。一人でも多くの人にそれを理解してもらうことが本書の目的である」とあります。
この本ではリニア新幹線の問題点を「膨大な残土」「水涸れ」「住民立ち退き」「乗客の安全確保」「ウラン鉱床」「ずさんなアセスと、住民の反対運動」「難工事と採算性」と7つに分けて紹介しています。
岩波ブックレットは小冊子のようになっていて、値段も安く、総ページ数は63ページと少ないので時間のない方は、すぐに読めるので便利です。
2017年10月5日発行なので、当然ですがコロナ禍についての記述はありません。
リニア新幹線と南海トラフ巨大地震 「超広域大震災」にどう備えるか
出版社:集英社 著者:石橋 克彦
リニア中央新幹線の地震に対する危険性
地震学者である著者がリニアの問題と南海トラフ巨大地震について書かれています。
リニア新幹線のルートは、多くの活断層を通過します。もし、運用がはじまってから、巨大地震が起きたらどうなるか、本書では詳細に書かれています。
本書はタイトルどおり、紹介する3冊のなかでも南海トラフ巨大地震についての記述が多い印象です。
2021年6月22日発刊なので紹介する3冊の中では一番新しいものになります。コロナ禍についても触れています。
南海トラフ巨大地震について色々と知りたい方にはお勧めです。
最後までお読みいただきありがとうございました。