本の紹介 PR

何気なく食べている牛や豚の肉、どこからどうやって、やってくるの?知りたければ、この本です。

おすすめの本「いのちの食べ方」と書いてあります。
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こんにちは、ダイナオです。

今回は、おすすめの本を紹介します。

森達也 著 「いのちの食べ方」です。

普段何気なく食べている牛や豚の肉、どこから、どうやって、やってくるのか考えたことありますか?

本書を読めば、牛や豚の肉、どこから、どうやって、やってくるのかを知ることが出来ます。

 

【書名・著者名・出版社名】

「いのちの食べかた」・森達也・角川書店

【著者の紹介】

1956年広島県生まれ、98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年映画「A2」を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。11年『A3』(集英社インターナショナル、集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞。現在は映像・活字双方から独自の世界を構築している。明治大学情報コミュニケーション学部特任教授。(本書の著者紹介より)

【なぜ,この本を薦めるのか】

本を読むことの良い点の一つとして、自分の知らなかった世界を知ることができるのではないでしょうか。新たな知識を得て、知見を広める。その本に出合わなければ一生知ることの出来なかった世界。

今回紹介する「いのちの食べかた」は、知って自ら考えることの大切さを伝えます。

【この本を読んで】

食卓にあがる豚肉や牛肉、スーパーに行けば、パックに入って売られています。魚以外の肉は、スーパーに来る前は、どんな過程を経てきたのか考えたことはありますか?

本書は、豚や牛がどのようにして運ばれて解体されるか詳細に書かれています。そこで働く人や、差別の問題などにも著者は触れます。

本の構成

この本は、第1章から第3章で構成されています。

もくじは次のようになっています。

第1章 もしもお肉がなかったら?

君んちの晩ごはん

僕たちの知らないこと

牛とのおつき合いの始まり

お肉を食べないわけ

すき焼きと豚肉の登場!

第2章 お肉はどこからやってくる?

牛と豚がやってくる

おいしいお肉はだれのため?

二つの大問題

お肉ができあがるまで

職人さんの名人芸

「人間」という生きもの

いのちを食べるということ

第3章 僕たちの矛盾、僕たちの未来

お肉禁止令

僕らはとても忘れっぽい

大人は万能じゃない

「穢れ」って何?

「不浄」って何?

僕たちの「弱さ」の歴史

村ごと大引越し!?

小さな優越感

君はすべてを秘密にできるかい?

メディアの過ち

無限大の傷つけ装置

だまされることの責任

僕らの麻痺

忘れられない記憶

僕たちが生きているということ

今日から肉を絶対食べない!?

第2章「お肉はどこからやってくる」では、実際に牛や豚が、と場でどのように食肉に処理されるかが具体的に書いてあります。読んでいて辛くなるかもしれません。でもこれは、私たちが知らないだけで毎日起きていることです。人によっては、これを読んで、今日から肉を絶対に食べない、レトルトやインスタント食品も食べない、革靴も履かないし、革のベルトもしないという人も出てくるかもしれません。しかし、著者は言います。

ならばたしかに君は、牛や豚を殺すことからは解放されるかもしれない。でもじつは食用だけじゃない。動物実験という言葉を聞いたことがあるだろう?ある物質が人間の身体に害がないかどうかを、犬やウサギなどいろんな動物を使って調べることをいう。(中略)そんな動物実験など、今すぐ止めるべきだと思うかい?でもこれをしないと、予想もしなかった事故が起きる可能性はたしかにある。ボディーシャンプーを使っていたら、ある日突然、全身の皮膚が真っ赤に炎症を起こしたり、新製品の目薬を使ったら、目が見えなくなったりするかもしれない。

引用元:森達也(2014年)『いのちの食べ方』株式会社KADOKAWA(P.80,81,84)

 

私の知り合いに動物実験に携わる仕事をしている人がいました。その人は、動物実験に関わる自分の仕事に対し、悩んでいました。でもこういった携わる「誰か」が大勢いて、たくさんの「いのち」の犠牲のうえに、私たちの生活がなりたっています。

 

【心に残った著書のことば】

心に残った著書のことば

牛や豚や鶏は生きている。そして僕たちに殺される。

引用元:森達也(2014年)『いのちの食べ方』株式会社KADOKAWA(P.180)

 

著者は、肉を食べるのをやめようと喧伝しているのではありません。牛や豚などの命を奪って私たちは生きている、その事実を忘れないでほしいと言います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。